今でこそ、小野正利さんと共演させていただいたりと色んなステージに立たせていただいておりますが、昔は僕も色々な挫折をしてきました。
その一つ、JAZZバーでジャムセッションをした時のことです。
とある音楽学校の先生に同行させていただいて参加したのですが、初めてということもあり、予め参加曲を決めて練習してから参加しました。
超有名なスタンダードナンバーの枯葉を演奏したのですが…
結論から言うと、完全に演奏が崩壊してしまいました😓
全く知らない人といきなり合わせる緊張感もありましたが、それよりも一番の問題は、各パートでアドリブのソロを回していくということを知らなかったことです。
結果、私がしたのは自分だけソロを弾いて、私の次に他の方がソロに入ろうとしたにも関わらず、私はソロが終わったと考え、またソロパートではないメインパートの演奏に戻ってしまったのです。
無理もない、私はそういう構成の音源(ギターソロのみが入ったもの)をそのままコピーしていたので、まさかソロを回すなんていう発想すらなかったのです。
ロックの世界ではかっちりとソロパートが決まっていて、更に大多数がギターソロのみなので、余計に面食らってしまいました。
演奏が終わった後に先輩ミュージシャンから優しく教えていただき、ようやく理解をしたのですが、その時は本当にショックでした😓
その時の挫折から、やはりどんなジャンルでも対応できるようなスキルと知識を身につけなければと考えるようになりました。そして、それまで殆ど聴くこともなかったジャズ、フュージョンも意識的に聴くようになりました。
私のメインはハードロックやヘビーメタルで、今もジャズは得意ではありませんが、ジャズ特有のコードや進行方法などを身に付けたことは、今の自分の個性につながっているように思います。
ジャズの場合、超大まかにいうと、サビまで一通り演奏したら、サビのコード進行でアドリブを各楽器パートごとにソロを回していくことが多いです。
そして、ソロが回し終わったらまたメインのメロディに戻ってシメる、というパターンが多いので、それを知っておかれるだけでも知識としてよいかと思います。
一つのことを極めることも色んなことをマルチにできるようになることもどちらも素晴らしいことだと思います。あなたはどちらのスタイルがお好きですか?